京都の世界遺産一覧!全17構成資産の場所と地図・アクセス方法まとめ

日本の世界遺産のある場所は?そう聞かれて真っ先に「京都」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

平安時代から江戸時代にかけて、古都・京都に築かれてきた無数の文化財の数々。

その中から世界遺産「古都京都の文化財」に登録された17の物件を一覧でご紹介します。


【賀茂別雷神社(上賀茂神社)】

7世紀末に創建された、京都で最も古い神社の一つとされる古社。

平安遷都後は国家鎮護第一の社として崇められました。本殿と権殿は国宝です。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市北区上賀茂本山339

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「上賀茂神社前」下車。徒歩すぐ。



【賀茂御祖神社(下鴨神社)】

8世紀に賀茂別雷神社から分社したとされている、糺の森に鎮まる古社。

平安京の造営後には、賀茂御祖神社とともに国家鎮守の社とされました。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「下鴨神社前」下車。徒歩すぐ。



【教王護国寺(東寺)】

真言宗の根本道場であり、真言宗全体の総本山。東寺という名前で知られていますが、正式名称は教王護国寺。

もともとは平安遷都の際に都を守るための王立寺院として創設された、平安京唯一の遺構です。

空海によって作られた、講堂にある立体曼荼羅はあまりにも有名です。

教王護国寺(東寺)訪問ブログ

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市南区九条町1

◆アクセス:JR京都駅から徒歩15分。もしくは近鉄東寺駅から徒歩10分。



【清水寺】

平安遷都より前の宝亀9年(778年)に延鎮上人が創建した私寺が起源。

京都のシンボルの一つともいえる「清水の舞台」で知られる本堂は坂上田村麻呂が建立、国宝に指定されています。

清水寺訪問ブログ

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市東山区清水1-294

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「清水道」、もしくは「五条坂」下車。徒歩10分。



【醍醐寺】

醍醐山全体を寺域とする、真言宗醍醐派の総本山。

桜の名所としても有名で、豊臣秀吉が『醍醐の花見』に際し造った三宝院庭園は特別史跡・特別名勝。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市伏見区醍醐東大路町22

◆アクセス:JR京都駅からJR琵琶湖線で5分、山科駅。京都地下鉄東西線に乗り換え8分、醍醐駅下車。徒歩12分。



【仁和寺】

明治維新まで皇族が住職を務めた門跡寺院で、「御室御所」とも呼ばれています。

金堂は京都御所・内裏の正殿である紫宸殿を移築したもので、現存する最古の紫宸殿であり国宝に指定されています。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市右京区御室大内33

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「御室仁和寺」下車。徒歩すぐ。



【平等院】

藤原道長の別荘を、その子である頼道が永承7年(1052年)に寺に改めたのがはじまりです。

幾度もの戦火に見舞われ、創建当時の姿を残すのは国宝でもある鳳凰堂(阿弥陀堂)のみ。

10円硬貨のデザインとしても有名です。

平等院訪問ブログ

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府宇治市宇治蓮華116

◆アクセス:JR京都駅からJR奈良線で約30分(快速で18分)、JR宇治駅下車。徒歩10分。



【宇治上神社】

正確な創建年は不明で、平等院が建立後はその鎮守社になったそうです。

平安時代、1060年頃に建立された本殿は、現存する最古の神社本殿建築。

また鎌倉時代建立の拝殿も、現存する最古の拝殿として、いずれも国宝に指定されています。

宇治上神社訪問ブログ

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府宇治市宇治山田59

◆アクセス:JR京都駅からJR奈良線で約30分(快速で18分)、JR宇治駅下車。徒歩18分。もしくは京阪宇治駅から徒歩10分。



【高山寺】

奈良時代末期の創建。鎌倉時代初期に後鳥羽上皇よりこの地を与えられた明恵上人が中興しました。

創建当初の姿で残っているのは上人の住まいであったとされる石水院のみで、国宝に指定されています。

日本漫画のルーツとされる『鳥獣人物戯画』があることでも有名。

※こちらで展示されているのはレプリカ。実物は東京と京都の国立博物館に寄託。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町8

◆アクセス:JR京都駅からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾」または「周山」行で約55分、「栂ノ尾」下車。徒歩5分。



【西芳寺】

庭園の苔の美しさから、苔寺とも呼ばれる臨済宗の古刹。その庭園は「モス・ガーデン」として世界的にも有名です。

奈良時代に行基が開山、その後一度は荒廃するも、南北朝時代に夢窓疎石が復興しました。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56

◆アクセス:JR京都駅から京都バスで「苔寺・すず虫寺」下車。徒歩3分。



【天龍寺】

暦応2年(1339年)に足利尊氏が夢窓疎石を開山として創建されました。

度重なる被災や戦火による消失を繰り返し、現在ある諸堂は明治の時代に再建されたものだそうです。

広く美しい庭園と法堂天井に描かれている迫力のある「雲龍図」が特に有名です。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「嵐山天龍寺前」下車。徒歩すぐ。もしくは京福電鉄嵐山線「嵐山」駅下車。徒歩すぐ。



【鹿苑寺(金閣寺)】

室町幕府三代将軍の足利義満によって建てられた山荘を起源とする禅寺です。

正式名称は「鹿苑寺」ですが、有名な金色の舎利殿から金閣寺と呼ばれています。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市北区金閣寺町1

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「金閣寺道」下車。徒歩5分。



【 慈照寺(銀閣寺)】

正式名称は「東山慈照寺」で、室町幕府八代将軍の足利義政が建てた東山山荘がルーツ。

東山文化を代表する楼閣庭園建築として有名です。

特別史跡・特別名勝にもなっている美しい庭園は、西芳寺や金閣寺の庭を参考にしたんだそうです。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市左京区銀閣寺町2

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「銀閣寺道」下車。徒歩すぐ。



【 龍安寺】

宝徳2年(1450年)、細川勝元が公家・徳大寺家の別邸を禅寺にしたのが始まりです。

5群15個の石組が置かれた方丈庭園は、「ロックガーデン」として世界的にも知られ、枯山水庭園の傑作。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「龍安寺前」下車。徒歩すぐ。



【 本願寺(西本願寺)】

親鸞聖人によって開かれた浄土真宗本願寺派の本山で、地元の人には「お西さん」の名で親しまれています。

華麗な桃山文化を現代に伝える文化財の宝庫。

本願寺(西本願寺)訪問ブログ

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都市下京区堀川通花屋町下ㇽ本願寺門前町

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「西本願寺前」下車。徒歩すぐ。



【 二条城】

慶長8年(1603年)、徳川家康が江戸幕府を開いた年に築城。その後、徳川三代将軍・家光が完成させました。

徳川慶喜が大政奉還を行なった場所としても知られていて、江戸の時代の「始まり」と「終わり」の地。

京都では寺社以外で唯一世界遺産に登録されています。

二条城訪問ブログ

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541

◆アクセス:JR京都駅から市バスで「二条城前」下車。徒歩すぐ。



【延暦寺】

京都府と滋賀県の境にある比叡山。その山内にある150あまりの堂塔を総称して延暦寺と呼びます。

東塔、西塔、横川の三地区にわかれ、東塔が中心となっています。

◆登録世界遺産名:古都京都の文化財

◆住所:滋賀県大津市坂本本町4220

※厳密にいうと延暦寺は滋賀県の世界遺産ですので、京都の世界遺産ではありません。

◆アクセス:JR京都駅から比叡山ドライブバス(※冬期運休)で約1時間15分、「延暦寺バスセンター」下車。東塔まで徒歩すぐ。西塔、横川へは比叡山内シャトルバス(※冬期運休)で移動。