◆旅行日:2019年7月24日(水)
◆日程:日帰り
◆訪問する世界遺産:富岡製糸場と絹産業遺産群(富岡製糸場)
【一日目】
この日2020年開催の東京オリンピックのちょうど一年前ということで、朝からメディアはその話題でもちきりでした。
またそれに伴い、大会期間中の渋滞緩和のための交通規制の実証実験が行われるとか。
東京駅まで酷い渋滞にならないといいなと願いつつ家を出ました。
東京駅に無事に到着。
渋滞には巻き込まれなかったところか、予定より早く着いたくらいでした。
ひとまず一安心です。
ただビックリするくらいのまさかの土砂降り!
朝のニュースではそんな事言ってなかったような…
でもこの時期はいつ、どこで局地的な豪雨になるかわからないですからね…
こればっかりは運としか言えません。
念のため、持参してきていた折りたたみ傘がさっそく役に立ちました。
群馬に向かっていいものかと正直迷いましたが、スマホで群馬方面の天気を調べると、日中は曇り予報。
予報を信じて向かうことにしましょう。
朝食もちゃんと食べずに出てきたので、まずは東京駅改札内の「ブーランジェリー ラ・テール」さんで簡単なブランチ。
ホットコーヒーが体に沁みます。
さて移動開始です。これからはローカル鉄道の旅です。
11時39分発の高崎線直通、上野東京ライン 高崎行に乗車します。
平日の昼間ということで、乗車率は6割くらいでしょうか。
学校はすでに夏休み期間だと思いますが、お子さま連れの方もいらっしゃいました。
上野駅を出る頃には朝の土砂降りがウソなように、青空が見えてきました。
「どうかこのまま、群馬の方も天気がもってください」と祈ります。
大宮駅を出ると乗車率は4割ほどになり、なんとなく車内ものんびりした空気になりました。
私が目指す駅はまだまだ先です。
東京駅を出発した電車は埼玉県を縦断し、群馬県に入りました。
13時41分、ようやく終点 高崎駅に到着です。
富岡製糸場はさらにここから上信電鉄に乗り換えます。
高崎と言えば!の立派な達磨が迎えてくれています。
こちらが上信電鉄の乗り場です。
13時57分発、上信電鉄 下仁田行に乗車しました。
世界遺産登録の翌年に乗った際はかなり混雑していた記憶があるこの電車ですが、だいぶ車内は空いていました。
平日の昼間だからということもあると思いますが…
途中の駅からは高校生たちが何人か乗車してきました。
沿線沿いに学校があるのでしょうね。
ちなみに切符は富岡製糸場の見学料がセットになった「富岡製糸場見学往復割引乗車券」を購入しました。
これは、高崎駅~上州富岡駅間の1往復の電車賃1,580円と、富岡製糸場の見学料1,000円(大人一名)がセットになっていて、通常2,580円のところ2,140円で購入できるチケットです。
普通に買うより440円おトクになります。
4年前に訪問した時と、チケットのデザインは変わってないですね。日付のところが“平成”表記から“令和”表記に変わっているいるくらいかな。
※この乗車券は記念として持ち帰ることができます。
14時36分、富岡製糸場の最寄り駅となる上州富岡駅に到着。
やはりずっとローカル鉄道でずっと来ると、なかなか時間はかかりますね。
私は電車でのんびり外を眺めるのが好きなので、全く苦にはなりませんが(笑)
ここから富岡製糸場までは徒歩で15分くらいです。
平日とはいえ、道を歩いている人はほとんどいません。
もちろん電車ではなく、自動車で富岡製糸場まで向かう人が多いのかと思いますが、数年前は駅から富岡製糸場までの道のりも歩行者でかなりの賑わいだったと記憶しています。
先日テレビで「観光客の減少が課題になっている」というのを聞きましたが、実際にこうして見てみると、この観光客数の落ち込みは非常に深刻なのだと感じます。
“お客を呼ぶための観光資源としての積極的な利用・公開”と“貴重な遺産を後世に残していくための保全・保存”、その二つの間で揺れ動く、世界遺産ならではのジレンマがあるのかもしれませんね。
途中、「お富ちゃん家」というまちなか観光物産館の前を通ります。
前に来た時はここでレンタルサイクルを借りて富岡製糸場に向かったけ。。。。
でもここからはもう歩いて数分の距離なので、借りる必要もなかったという(笑)。
お富ちゃん家から歩いて2、3分ほどで遠くに富岡製糸場が見えてきました。
【富岡製糸場】
富岡製糸場に到着したのは14時50分でした。
駅でチケットを購入済みなので、左手の券売所には向かわずに正面の係員さんの所に真っ直ぐ進みます。
係員さんに「ガイドはいかがですか?」とお誘いいただきましたが、前回訪問時に一度聞いているのと、今日は時間も限られていて自分のペースで回りたかったので、今回はお断りしました。
それでは見学のスタートです!
正面入口から入って目の前にあるのが、この東置繭所です。
明治5年(1872年)建築で、長さは104.4m、幅12.3m、高さは14.8m。
国宝にも指定されています。
最も代表的な建物で、富岡製糸場と言えば!でみなさんが真っ先に思い出す建物ではないでしょうか。
木造で骨組みを、煉瓦で壁を造るという「木骨煉瓦」という工法で建てられています。
当時、一階は事務所や作業場として、二階は繭を貯蔵する場所として使用していたそうです。
一階にはフランス式繰糸器の実演をしているコーナーや、上質なシルク製品を紹介するシルクギャラリーがあります。
ちなみに、シルクの元となる“繭”を造るのはカイコです。
カイコの見た目はまさに「白いイモムシ」というフォルムなので、もしかしたらちょっと苦手という方も多いかもしれないですね。
よーく見てみるとなかなかカワイイ顔をしているのですが…
私個人的には抵抗が全くないといいか、むしろ愛おしいくらいの感覚なのですが、その理由は実家で実際にカイコを飼育していたというのが大きいです。
私の実家は栃木の農家ですが、米や野菜の他に、カイコの飼育もしていました。
※主に祖父の代まででしたが。
家で絹糸を作っていたような記憶はないので、繭を出荷していたのかな?
家の裏にはカイコの餌となる桑の葉を得るために、広大な桑畑もありました。
子供の頃、桑畑でカミキリムシを獲ってよく遊んだものです。
物心がついた時から、身近にカイコを感じる生活。
今思えばとても貴重な経験だったと思います。
向かい側には富岡製糸場の歴史を学べるパネルや、お土産屋さんが入っています。
この日は、東置繭所二階の一部も公開されていました。
上への階段は一度東置繭所を通り抜けた先の左手になります。
ちょっと気づきにくいかもしれませんが、忘れずに見ておきましょう。
※数年前に来た時には二階には上がれなかったと思います、たぶん。。。
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