◆旅行日:2019年10月28日(月)~30日(水)
◆日程:二泊三日
◆訪問する世界遺産:昌徳宮、宗廟、朝鮮王朝の王墓群(貞陵)
ソウル旅行ブログ(世界遺産旅行記)のその6です。
※前回の記事はコチラ
宗廟の見学を終えて外に出ました。
このあとは、「空港に向かうまで明洞あたりに移動して最後の買い物する」みたいな感じで予定していたのですが、昨日行けなかった世界遺産「朝鮮王朝の王墓群」の宣陵と靖陵にやっぱり行きたい!
でもそこまで向かうと時間もかかる。。。
どうしようかとネットで調べたところ、同じ「朝鮮王朝の王墓群」の構成資産に「貞陵」という王陵があり、そこは比較的ここから近いとわかりました。
宣陵や靖陵に比べると規模は小さいみたいですが、ひとまず貞陵に行ってみることにしました。
貞陵の最寄駅は牛耳新設線という路線の「貞陵」駅です。
まずは鍾路3街から地下鉄1号線で東大門駅に向かいます。
東大門駅で今度は地下鉄4号線に乗りかえます。忠武路や明洞とは逆の方面へ。
東大門駅から三つ目の「誠信女大入口」という駅で降りました。
ここでさらに牛耳新設線に乗り換えます。
とっても近代的な雰囲気の駅です。
明らかに今まで乗ってきた地下鉄駅の感じではないですね。
“新設線”という名前だけにまだ比較的新しい路線とか駅なのかな?
乗車した車両もとても綺麗でした。
貞陵駅に到着です。
貞陵(チョンヌン)の案内も出ていますね。
時刻は10:30少し前。
2番出口から外へ出ました。ここから歩いて10分くらいかかるみたい。
このエリアは観光客はほとんど歩いてません。
世界遺産とはいえ、あまり韓国人でも訪れる人は少ないのかな?
ちなみに私たち以外の日本人をここでは一人も見ませんでした。
貞陵への道は距離自体はそうでもないのですが、急な道がしばらく続きます。
訪問する際には歩きやすい靴で来られることをオススメします。
【貞陵】
駅から歩いて10分ほどで無事に貞陵に到着しました。
貞陵は世界遺産「朝鮮王朝の王墓群」の構成資産の一つ。
朝鮮王朝の王墓群はソウル郊外の18ヶ所に点在している40基の陵からなる世界遺産です。
この貞陵は朝鮮王朝第一代王・太祖の継妃、神徳王后の陵だそうです。
文化の日ということで、宗廟同様、この貞陵でもチケット売り場は閉じられ、無料開放されていました。
中に入りました。
紅葉の時期ということで、木々は綺麗に色付いています。
入って左手に進むと斎室があります。
斎室とは陵の祭祀の準備をするところで、王陵を管理する『陵参奉』という人物が普段から住んでいた場所だそうです。
内部には小さなお子様たちがたくさん。近所の保育園か幼稚園とかかな?
楽しそうに何かやっていたので入るのはやめておきました。
一旦入口付近まで戻り、奥に進みましょう。
左手には川が流れていて、ちょっと進むと禁川橋があります。
禁川橋は、我々が住むこの世界と聖域の境界線を意味しています。
本来はこの禁川橋を渡って進むのが正しいのでしょうが、現在工事中でこちらには進めず。
禁川橋を渡るのを諦め、川沿いに真っすぐ進みます。
ほどなく左手にT字閣が見えてきました。
とても広い空間になっています。
周囲はたくさんの木々に囲まれていてとても気持ちいいです。
さきほどの斎室でもそうでしたが、ここにもたくさんの韓国のちびっ子と、その引率と思われるエプロンのようなものを付けた女性がたくさん。
楽しそうに写真を撮ったり、落ち葉をガサガサしたりして楽しんでいます。
木の実でも拾っているのかな?
ベンチでは、おじいちゃんやおばあちゃんがのんびりおしゃべりを楽しむ様子も。
世界遺産とはいえ、ここは観光客が来る場所というよりも、地元に住む方々にとっての憩いの場という印象でした。
これだけたくさんの人がいることに何より驚きましたが、もしかしたらこの日が無料開放日だったからでしょうか。
地元の方にお邪魔するような気持ちで見学を始めましょう。
こちらが紅箭門です。
神聖な地域の目印となる門で、禁川橋をくぐっての本来のルートだとまずはこの門をくぐることになります。
紅箭門からT字閣に続く参道は鍵型に曲がっているのですが、この形は通常の王陵造営様式とは異なるそうです。
T字閣はその名の通り、T字形の建物で陵の祭祀を行う場所です。
天井部分はエメラルド色でとても綺麗です。
T字閣に向かって左にあるのが、水刺間。
T字閣に向かって右にあるのが、守僕房。
守僕房の隣、少し奥にあるのが碑閣。
T字閣の後方は小高い丘になっています。
丘の頂上に陵寝(陵上)があるはずなのですが、どうやらそこまでは行けない?
入口でいただいたパンフレットによるとこのあたりに階段のようなものがあるはずなのですが・・・
元々ないのか、封鎖したのかは不明ですが、上に行く道が見当たりません。
同パンフレットには陵寝付近の写真も載っているので、諦めきれずに係員らしき人に尋ねてみたのですが、おそらく「上には行けないよー」と言っているよう。
もちろん韓国語なので正確には不明でしたが。。。
とはいえ、しばらく見る限り頂上付近まで行っている人は見えないし、やはり近づくことはできないんだなと納得しました。
これはちょっと残念。遠目からの写真撮影で我慢しましょう。
一通り貞陵の見学を終えて、入口まで戻ってきました。
陵寝を間近で見られなかったのは少し残念でしたが、当初予定していなかったこの貞陵まで来れて大満足です。
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