宗廟訪問記!自由観覧日に正殿や永寧殿を見学!ソウル旅行ブログその5(世界遺産旅行記)


◆旅行日:2019年10月28日(月)~30日(水)

◆日程:二泊三日

◆訪問する世界遺産:昌徳宮、宗廟、朝鮮王朝の王墓群(貞陵)


ソウル旅行ブログ(世界遺産旅行記)のその5です。

※前回の記事はコチラ



【三日目】

いよいよソウル旅行最終日です。

成田へのフライトは16:40。もちろんそれまではしっかりと観光します。


今回宿泊したティーマークホテル明洞さんは初日同様朝食ナシのプランです。

観光にあてられる時間を考えると本当は朝食付きプランが都合がいいのですが、事前調べで明洞周辺(というかソウル市内全般)はとにかくカフェがたくさん。

そのほとんどが朝早くから開店しているみたいなので、店を探すのに苦労しなさそうだったので朝食ナシのプランにしたのです。


そんなたくさんのカフェの中から朝食に選んだのは、ホテルから徒歩数分のこちらの「HOLLYS COFFEE 忠武路駅店」さんです。

7:30くらいの時間ですが、店内は空いていました。



タマゴサンドとアメリカンコーヒーのセットで価格は7,800ウォンでした。

嫁はグラタンのようなものとアメリカンのセットでそっちは8,500ウォンだったかな。



お腹を満たしたら一度ホテルに戻り、チェックアウトを済ませます。

荷物をフロントで預かってもらったら、最終日の観光に出かけましょう。


まず向かう世界遺産は宗廟です。

忠武路駅から乙支路3街駅方面行きの地下鉄3号線に乗ります。



二つ目の「鍾路3街」という駅で下車。8番出口から地上に出ました。



【宗廟】

8番出口から道なりに歩いて、5分ほどで宗廟の入口に着きました。



この時、時間は8:40くらい。

わざわざ早起きしてこの時間に来たのには理由があります。

それは9:00からの日本語ガイドツアーに参加するためです。


まず宗廟には見学のルールがあります。それは基本的には専属のガイドさんと一緒でないと入場できないということです。

(ただし土曜日だけは自由観覧)

ガイドによる案内の時間は決まっていて、その時間でないと宗廟には入場できないのです。


ガイドの言語は韓国語、英語、中国語の他にも日本語もあるので安心です。

日本語のガイド時間は、9:00 9:40 10:40 11:40 12:40 13:40 14:40 15:40 (3-9月のみ)16:40となっています。

所要時間は約1時間、昼過ぎには空港に向かう予定だったので、9:00からの回に参加しようと決めて、それに合わせてやってきたというわけです。


ちなみに、位置的には昨日見学した昌徳宮に非常に近いのですが、なぜその時に一緒に訪れなかったかというと昨日の火曜日、宗廟は定休日だったからです。


入り口となるこの門は蒼葉門(チャンヨッムン) といい、宗廟の正門です。

外大門(ウェデムン)とも呼ばれます。



開館時間は9:00なので当然入口はまだ閉まっていますが、ひとまずどこでガイドの申し込みをするのかなぁと門の所にいた係員らしき人に尋ねてみます。


「すみません、9:00からの日本語ガイドツアーに参加したいのですが・・・」

「今日は自由観覧日ですのでガイドツアーはないです。」

「え?土曜日ではないのにどういうこと?」


よくよく聞いてみると、毎月最終水曜日は「文化の日」ということで韓国国内の主な施設が無料開放、もしくは割引観覧ができるのだそうです。


ちょうど今日が10月の最終水曜日。

ということでここ宗廟も無料で開放され、普段の土曜日のように自由観覧ができるというわけです。

逆に言うとガイドさんがいないので、詳しく話を聞きながら回りたいという場合はちょっと残念かも。。。


ちなみに調べてみたら、昨日訪れた昌徳宮も今日は無料開放されているみたいです。


普段は蒼葉門の横にあるこちらでチケットを購入すると思うのですが、この日は閉まっています。

本来観覧料金は大人一人1,000ウォンかかります。これはガイドによる案内の日も。自由観覧の土曜日も同じです。



開館までもう少し時間があるので、宗廟のある「宗廟公園」の入口の方まで歩いて来てみました。



蒼葉門に向かう途中の右手にあった、宗廟 御井。



そうこうしているうちに9:00になったので、中に入りましょう。


宗廟は太祖4年(1395年)に朝鮮王朝の太祖・李成桂によって造られた霊廟です。

歴代の王と王妃の位牌が安置されています。



ちなみにここで祀られているのは位牌のみで、遺体はここにはありません。

では遺体はどこに?というと、昨日訪れようと思っていた宣陵や靖陵などの『王陵』にあります。


蒼葉門をくぐると、まっすぐに石畳の道が伸びていて「中央」「右」「左」と三つに分かれているのがお分かりになるでしょうか?

この道を三道(サムド)といい、左右に比べて高くなっている中央の道は神のための道で「神路(シンロ)」、右側が王が通る道の「御路(オロ)」、左側が皇太子が通る道の「世子路(セジャロ)」と呼ばれています。



ちなみに真ん中の神路は神様が通る道なので、歩いてはいけません。

これは日本でも「神社では参道や鳥居の真ん中を避けて歩く」というのと同じですね。



まず向かったのが香大庁(ヒョンデチョン)です。

祭礼の準備が行われる建物です。祭祀に関する品物の保管場所であり、祭祀を司る官吏の待機所でもありました。

中は「宗廟祭し展示館」になってました



神路に沿って先に進みましょう。


途中、神路が右に折れ、その先に見えるのが斎宮(チェグン)です。

祭祀の前に身を清めた場所です。



斎宮をあとにし、さらに先に進むと徐々に右手に正殿(チョンジョン)が見えてきます。



正殿への入り口、正殿南神門。



こちらが正殿です。

西側が最も上位とされ、第1室である西側1番目の間には太祖(1代目)をはじめとして、19人の王とその王妃あわせて計49位の位牌が19室に祀られています。



とにかく横に細長いこの正殿。

その幅は101m、現存する祠堂建築物の中でも最も長い木造建築とされているんだそうです。

太祖4年(1395年)の創建時は7室だったそうですが、位牌がが増えるたびに増築され、現在の19室になりました。



正殿の庭の前にあるのがこの功臣堂(コンシンダン)。

朝鮮王朝の歴代功臣、83人の位牌を祀っている建物です。

もともとは正殿の外にあり、建物自体も3間しかなかったものでしたが、第3代王・太宗在位期に正殿内に移されました。

位牌の数が増えるのに伴い、現在の16間にまで増築されました。



こちらは七祀堂です。



ここが典祀庁(チョンサチョン)です。

祭祀で使われる什器を保管しておく場所です。



それでは先に進みましょう。

途中左手にこんな看板もありました。



見えてくるのが、一番奥に位置する永寧殿(ヨンニョンジョン)。



永寧殿の入り口に着きました。



こちらが永寧殿です。

第2代王・定宗の位牌を祀る際に建てられた別廟で、正殿に祀られていない王や王族など34人の位牌が安置されています。



別廟ということで規模は若干小さめですが、正殿と同じ建築様式で建てられています。



永寧殿の見学が終わったら、入口まで戻りました。



さて次はこの旅行で訪問する、最後の世界遺産に向かいます。

この続きはまた次回のブログにて。