◆訪問日:2018年3月14日(水)~15日(木)
◆日程:一泊二日
◆訪問する世界遺産:宗像大社辺津宮、三池炭鉱・三池港(三池炭鉱 宮原坑、三池炭鉱 万田坑、三池炭鉱 専用鉄道敷跡)
福岡旅行ブログ(世界遺産旅行記)のその5です。
※前回の記事はコチラ
三池炭鉱 宮原坑をあとにする前に、もう一つの世界遺産を忘れずに見ておきましょう。
■三池炭鉱・三池港(三池炭鉱 専用鉄道敷跡)
もう一つの世界遺産がこの三池炭鉱専用鉄道敷跡です。
もともとは官営三池炭鉱時代、馬車鉄道として使われていたそうです。
その後蒸気機関車が発達すると、線路は次第に延長されていきます。
明治33年(1900年)に七浦抗~宮原抗~万田坑間が開通、明治38年(1905年)には三池港まで全線開通しました。
その総延長は150㎞にも及び、石炭や炭鉱資材、そして坑口で働く鉱夫などを運んでいました。
現在線路は撤去されていますが、閉山時の枕木がそのまま残っています。
宮原坑と鉄道敷跡をおさめて・・・
このショットはとても「絵」になりますね。
再び自転車に乗り、次は三池炭鉱 万田坑を目指します。
11:15くらいに宮原坑を出発です。
万田抗までは道も狭く、急坂も多いので安全運転で向かいましょう。
自転車で約15分、11:30に万田抗そばの「万田坑ステーション」に到着です。
こちらで万田坑の見学料を支払いチケットを購入します。
(大人は1人410円、高校生1人300円、小中学生1人200円です。)
ちなみにこの万田坑ですが、所在地は熊本県荒尾市になります。
「福岡の世界遺産訪問」とは正確に言うと違うのですが、そこはご容赦ください(笑)
チケットを購入したらいよいよ万田坑に向かいましょう。
■三池炭鉱・三池港(三池炭鉱 万田坑)
正門に到着です。
万田坑は明治35年(1902年)から昭和26年(1951年)に活躍した三池炭鉱の主力抗です。
その当時は日本最大規模の坑口施設でした。
また映画「るろうに剣心・京都大火編」冒頭シーンのロケ地にもなったことでも有名ですね。
こちらでも観光ガイドの方がいらっしゃいますので、是非案内をお願いしてみましょう。
ガイドさんが入口で待ち構えてますね(笑)
中に入ります。
想像していたよりもかなり広い敷地です。
まずは、正門を直進してすぐ左手にあるのが「山ノ神祭祀施設」です。
ここで働く人々の安全祈願の為に、大正6年(1916年)大山祇神社を分祀したんだそうです。
こちらは国の重要文化財です。
その先にあるのが「倉庫及びポンプ室」
同じく国の重要文化財です。
倉庫及びポンプ室の先を左手にまがります。
巨大な櫓の下に回り込んでいきます。
二坑口へ進む通路です。
※ここは立ち入り禁止です。
こちらが「安全燈室及び浴室(旧扇風機機械室)」です。
安全燈とは、ヘルメットにつけるランプのことです。
建設当初は扇風機を動かす機械室として利用されていましたが、その後安全燈室と浴室として利用されていたそうです。
こちらも国の重要文化財です。
そして第二竪坑櫓。
万田坑のシンボル的建物で、同じく国の重要文化財です。
完成したのは明治41年(1908年)で、隣接する巻揚機でワイヤーが巻かれ、吊るされたケージが上下していたそうです。
その先にあるのが、第二竪坑櫓口です。
ここを内部に進んでいくと、第二竪坑櫓の真下に出ることができます。
個人的感想ですが、この場所はどこか独特の空気が漂っていました。
万田坑の中でもとりわけ特別な場所のように感じました。
※ちなみに連れ(嫁)は「なんか怖い…」と言って中には入りませんでした(笑)
中にある緑色の小屋のような小さな建物は信号所です。
巻揚機室の運転手や坑底と、これを使って連絡を取り合っていたんだそうです。
第二竪坑櫓口そばにはこんなトンネルも。
こちらは立ち入り禁止です。
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