■基本情報
・世界遺産登録年:1998年
・文化遺産
【構成資産】
東大寺、春日大社、春日山原始林、興福寺、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡
奈良は、710年から784年までの日本の首都であり、政治・経済・文化の中心として栄えました。この時代に中国(唐)との交流を通して日本文化の原型が形成されました。また、首都が京都へ移った後も、大社寺を中心にした地域が宗教都市として存続して、繁栄しました。これらの文化遺産には宮跡・寺院・神社があります。
平城宮は首都の北部中央に設けた天皇の居所であり、それに行政機関の施設が付属したものです。当時の宮殿や役所などの木造建築の遺構は今でも地下に良好に保存されています。首都とその周辺に造営された多くの社寺は、現在も法灯を伝えており、8世紀の堂宇をはじめ各時代の建物が残っています。
薬師寺・唐招提寺には、8世紀の日本古代建物が残っており、これらは当時の仏教寺院の伽藍を代表するものです。東大寺・興福寺は、主要部分については兵火によって創建当初のものが失われましたが、広大な境内地のなかには8世紀の建物が一部残っています。失われたものの多くは12世紀に再興されました。再興に際しては、当時の新しい中国の建築技術が導入され、その代表的建物が東大寺南大門です。また、8世紀に再興された東大寺の金堂は世界最大の木造建物です。春日大社の建物は主に19世紀中頃に再建されたもので、日本の本格的な神社の伝統によって20年毎の造り替えが繰り返されていて、伝統の様式を今に伝えています。
■構成資産の場所
観光などで訪問した際にご活用ください。
※マップ上の位置については誤差・間違い等も考えられますので、あくまでご参考程度にご覧ください。
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