世界遺産から抹消されたものはある?「アラビアオリックスの保護区」「ドレスデン・エルベ渓谷」|今日もどこかの世界遺産

世界遺産は、「顕著な普遍的価値」存続の危機に直面すると「危機遺産リスト」というものに登録されます。


そこから、遺産の保護・保全をしていくための改善が行われるのですが、それでも状況の好転が見られない場合、その価値がなくなったと判断され、最悪世界遺産リストから抹消されることとなります。


では、現在までに実際に登録抹消されたものはあるのでしょうか?



2007年にオマーンの「アラビアオリックスの保護区」、そして2009年にはドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」の2件が、世界遺産リストから抹消されています。


「アラビアオリックスの保護区」はオマーンが1982年に設定した自然保護区です。

しかし登録後にオマーン当局が天然ガス・石油などの資源開発を優先させ、自然保護区の範囲を大幅に縮減、結果として世界遺産としての顕著な普遍的価値が失われたとして、2007年に抹消されました。

※これが世界遺産リストから抹消された初の事例となりました



「ドレスデン・エルベ渓谷」は2004年に登録された世界遺産で、ドイツの歴史的な都市ドレスデンとその周辺です。

これは、ドレスデンとその周辺に残る歴史的建造物群に加えて、周辺の自然と一帯になった文化的景観としての登録でした。

しかしその地には大規模な橋を作る計画が以前よりあり、2009年にその建設により登録を抹消されています。